「3つの緊張」
ヨガ哲学では、現代哲学と同様に現代社会においてあらゆる苦しみの原因となっている3つの緊張を上げています。
◾️肉体的な緊張
身体そのものや、神経系、内分泌腺の不均等と関連。
◾️感情的な緊張
愛と憎しみ、利益と喪失、成功と失敗、幸福と不幸など様々な二元性に起因していて、肉体的な緊張を取り除くことより難しい。
感情を自由に素直に表現することができず、それらの感情を認識することを拒み、
感情は抑え込まれ、結果としてその緊張はさらに深くります。
この緊張は通常の睡眠やリラクゼーションで緩和させることができない。
◾️精神的な緊張
過剰な精神活動の結果。マインドは空想、混乱、変動の渦。
日々の生活を通して、意識によって記憶された体験は精神的な身体に蓄積されていき、これらは時々爆発し、身体、マインド、行動、反応などに影響を与える。
私たちは、哀れみや怒り、苛立ちなどといった心の状態は表面的な原因に起因していると考えます。
考え過ぎても、全く考えなくても緊張は蓄積され、
肉体的に動いても、動かさな過ぎても緊張は蓄積され、
眠り過ぎても、全く眠らなくても緊張は蓄積され、
心が緊張→胃の緊張→循環システム全体の緊張と悪循環。
ほとんどの人が
ソファでゴロゴロとしたり、ベットで横たわったりすることがリラクゼーションと考えたりしています。
ですが身体・感情・精神的な緊張が解放されない限りリラックスしたと言えません。
表面的に身体はのんびりしていても、ほとんどの人は常に緊張でいっぱいです。
眠っている時でさえ、考え事や心配事が頭を巡っていて、その結果疲れ果てて目が覚める。
完全にリラックスするためには、身体・感情・精神的な心の内部にある緊張を解放する必要があります。
そうして初めて、真にリラックスした状態がもたらされます。
ヨガでは緊張という問題に広い視点で取り組見ます。
ヨガでは平和は自己の内側のみ見出すことができ、決して外側にはないと明白に述べています。
より平和な世界を築きたいと願うのであれば、まずは自分自身の身体と心をリラックスさせ、調和させることの学びが必要です。